初めて行ったカンボジアです。
それも1日だけ。



第2回 カンボジアの巻


3月 10日(金)180度高加速落下するゲンコ

どういうわけで、カンボジアに行くことになったかは内緒である。
ある方のご好意で、お誘いいただいた怪しい旅行・・・。買い付けに使ったのは私の勝手であ〜る。
ショムリアップまでタイから直行便が出たことはすでに有名だけど、高い!たっか〜い!
プノンペンまではまだ普通かもしんないけど。観光客ねらいなんだな〜。
プノンペンまで行って、乗り継ぎするとちょっと安くなる。時間があれば絶対そうするよお。
今回はある方の観光にお付き合いするという重要な任務であったため、ある方がお支払いしてくださる、
と思っていたら、あまりの高さにカンパする事を命ぜられた。タダで買い付けできるチャンスだったのに・・・。
それも私が調子に乗って2人も誘い、カンパ金で一人はリタイヤしたものの
残り1人を結局連れて行ったもんだからそんな事になったんだけど。
以下、ある方はO氏余計者友人はO君とする。
O氏はO君が大好きなんで、怒っちゃいないさ(多分)O君と成田で待ち合わせ。
私、実家が船橋なので成田へ行くのは本当に便利。さちこに京成船橋駅まで一緒に来て貰って、
電車が来た瞬間にコートを脱ぎ預けるのが冬場買い付けの習わしとなっている。
しかし、とうとうやってしまった。切符は脱いだコートの中・・・。電車に乗ったとたんに気が付いた。
あ〜あ。おっちょこちょいのすかぽんたんだあ。駅員さんに「切符無くしました」というと目がきらりんと光り、
「船橋からは、いくら!?」と尋問開始。「720円!」即答した後かくかくしかじか・・・駅員さんは、
急に軟らかい表情となり「いいよ、行って」と言ってくれた。ああ、美しく産んでくれてさちこありがとう。(違うか)
バンコク上空、あと10分で到着かというとき、目前のパネル内に描かれた飛行機の絵がUターンしている模様。
あれ、香港へ帰るのけ?何か着陸地に問題があったのでしょう。何分かぐるぐるしてた。恐い。
おかけでイミグレは混むし、遅くなりすぎて迎えは帰るしで困ったよ。結局、O氏のアパートまで自力で向かった。
買い付けの度にお邪魔しているので、だいたいわかる。はずなんだけどすごい方向音痴なので、
バスの乗客のおねいさんに助けて貰ってやっと降りられた・・・。場所はシーロムの高級アパルトメ〜ン。
汚い足でどかどか上がり込む。きったな〜い格好でいつもここにたどり着いてはO氏にエスコートされているので
、ここのレセプション係もすっかり私を覚えてしまい、エントランスのロックは顔パスで解除されちゃうは、
警備員は敬礼しちゃうわで、姫の隠密旅行のようなのだ。もちろん買い付けには運転手も用意されている。
ああ、しかしこんな異常好待遇買い付けも今回限り。仲良しのおぢさんO氏は日本に帰ることに決まり、
とうとう独り立ちの時が来たのだ。とりあえず、ソンブーンでプーパッポンの夕食を軽くとり、
タニヤのスナックでおねえちゃん達とじゃれ、パンパシフィックに泊まった。すご〜い、でしょ。
実はパンパシはO氏にタダ券があったからだけど。彼しか泊まれないことになっているから、
私たちはこっそりあがって同じベッドに寝なくてはならない・・・。ってことは!いや〜ん、
買い付け日記始まって以来初の濡れ場??
いや、寝相の悪いO君の振り下ろされる拳固に怯える一夜であった。


3月 11日(土)90度は大げさだけどつるんつるんでぷるん

短い時間は有効に使わなければ・・・。
O君はバンコク内の観光名所ツアーへ早朝から行かされた。
私は今更エメラルド寺院でもないので買い付けへ行く!
バンコク内はバスが隅々まで走っているけど、私は日本のバスもろくに乗れない愚か者、
超方向音痴なのでいつもまともに降りられない。それが最近モノレールが走ってくれたので、
駅の名前さえ間違えなければ目的地に着くことが出来るようになった。いかった。
まずはここ、それからここと目星をつけて約3時間半でおなじみさんまわりと新規開拓へ走る。
メールでやりとりできるところにはあらかじめ商品の数は言ってあるので、それは帰りにしよう。
とにかく連絡が付かないところへ・・・。猛烈汗だくだく。おかげでいいアクセサリーやさんを発見。
じっくり選んでいると、もう時間がすぐたっちゃう。
なんで3時間半かって言うと今回の目的地カンボジアへの飛行機に間に合わなくちゃならんから。
むちゃくちゃあわただしい・・・。
待ち合わせのパンパシのロビーで皆と合流。いざ、シェムリアップへ!
飛行機ちいっちゃい。おお恐。シェムリアップ空港でビザを取得する。
機内でビザの申請用紙が配られるくらい今のところは一般的な方法なんだけど、
都合により急にやめる事があるらしい。
イミグレと分ける意味があるのかっちゅうくらい、近くで流れ作業。流れ作業の中、
英語が苦手のO君の申請書が見あたらない。
「お前、早く出せ」と向こうは言うがO君曰く、「さっき出したやん」なんと、目の前で審査官が無くしちゃった。
多分違う人の分にされて処理されちゃったんだ。
「もう出したぞ。今出したぞ」と言っても「んじゃあ、書き直せ」ときた。あ〜せっかくだんどり良く来たのに。
しんじらんないカンボジア。で、書き直したらOKって、
もしかして今カンボジアにO君が2人入国してるかもっていう問題はどうなるん。
O君はアジアが初めて。多分自分が何処にいるかよく解っていないくらいの人だ。
こんなことで(良くあることだが)アジアを嫌いにならないでね。コスト削減の為3星クラスのホテルに泊まる。
中級ホテルっていうのは中途半端なんだよね〜ゲストハウスの方が良い場合が多い。
言わずもがなだった。到着早々、夕刻のアンコールワットで夕焼けを見に行く。
途中「砂糖椰子の水」というのに全員目がいく。竹筒に入っていて美味しそう。
買おうと思ったら売り切れだった。き〜。
今日は晴れていたので夕日はとても綺麗。アンコールワットはとても危険。まさかと言うところを登らされる。
これ90度に近いでしょう、という傾斜のしかも足場は壊れてるのとみんなが登るのとでつるつる。
ほそ〜い手すり一本で下を見ないようにして登るのだ。こわ〜い。特に高所恐怖症でもない私でも恐い。
夕日見ててもまたあれを降りるのかと思うと落ち着かない。
上空をゆっくりとろうそくの火で登っていくという小さな四角い凧の様な物があがってく。ゆらゆら。のどか〜。って
言いたいけど上を見てるとそれも恐い。
昼間の熱を帯びた元遺跡の大振りの欠片達は容赦なく熱く、風すら熱風。
登山のように石にかじりついたり、飛んだりすべったりしているうちに夕刻ツアーは終わり。
あ〜また降りるのね。想像通り、断崖絶壁は降りる方が3倍くらい恐かった。
肝心のアンコールワットはどうだったろう。ホテルに帰ってからゆっくり思い出すことにしよう・・・。
恐かった。

3月 12日(日) 人生三叉路好きな道に進めばいいさ

短い時間は有効に使わなければ。
O氏はおやぢだから、当然のようにガイドさんを雇った。ガイドさんは今日の午後もあの傾斜に登らせると言う。
うそ〜したら、あれに登るのは午前にしてください、午前は私お買い物に行きます。
他の場所は私も見たいので午後にしましょう。と勝手にプランを変えてやった。
奴らがワゴンに乗り込むのを見送って、私は買い付けへ。実はホテルの青年に良い情報を貰ったのだ。
この近くにはシルクの工場があり、朝早く行けば売ってもらえるのだと。
タクシーで行った方が良いと言われたが、工場って言うだけでその名前は、なんだったけ?って
誰も知らないんだもん。まさかタクシーに乗って「工場」って言ってもたどり着かないよね。
一応道は単純で、川に沿って歩いていくだけ。途中疲れたらバイクでも拾おうと思って
どんどん歩いていった。しかし、行けども行けども民家。もう観光客が珍しい所まで来ちゃった。
疲れてもバイクは来ない。英語も通じない。ふらふらしてきた。
民家の中にゲストハウスらしき所を見つけて、声を掛けるとうわ〜と皆逃げた。
その後、英語の出来るおにいちゃんが出てきて、部屋は空いてるよ、とか言っている。
いえいえ、私はこういうシルクの工場を探して・・・とか言ってると、この道に?知らないな〜と言う。ええ?!
だってまっすぐ歩いてきただけなのに。思い起こせば途中三叉路があったっけ。
あれをまっすぐのつもりで1本違うところに入っちゃったんだ。あ〜ほ〜んとなんて方向音痴なんだろう。
当然体力の限界、来た道を戻って三叉路からやり直すことは出来なかった・・・。
いいや、また来るから・・・。方向転換!死ぬ気で市場を目指した。
目の前が霞み始めた頃、ぶらさがるお肉や、おびただしい果物達が現れた。
地元の人たちの活気で溢れている。多少は観光客に対しても意識があるらしくお土産屋等も並んでいる。
1軒の生地屋を発見し、値段の交渉を開始する。なんだか、高い気がする。
卸値でやってよ、って言っても普通にいっぱい買った人と同じにしか安くならない。
その場に立ったまま大声で他の店に聞いても同じ値段。こいつらつるんでいやがる。そうなの。
これの他の色ないの?とかいうと隣の店から持って来ちゃう。
両方あなたの店?って聞くと、んなわけないわ〜と笑っている。
3軒目にしてやっと頃合いの良い値段を引き出せた。それでもやっぱり高い、まだ高い。
でも素晴らしい織り、光沢。けっこう気前の良い姉妹の店でがつがつ他の店からも物を持ってきて、
自分のとこの値段と同じで良いという。(ま、まだ高いんだけど)とにかく持てるだけ持って帰る。
姉の方が走り寄ってきて私の腕にシルバーのかわいいブレスを付けてくれた。
ホテルへ戻り、再戦を考える。いぎたぐな〜い。でも腕のブレスがまた来てね、と言っている。
なかなか別れづらいので、明日の朝また来るからって嘘言っちゃったもんな。よ〜しリターンマッチだ!
お早いお戻りに姉妹もびっくり。今度は陶器。カンボジアで陶器もないけど、いい感じなんです。
やはりタイやベトナムと同じセラドン、それから安南。
また例の姉妹が(何でも屋か)足下にざーっとあちこちの陶器を持ち込み並べてくれる。
そろそろ私も目立ってきたみたいで、他のお店の人もなんだかんだ参加してきたり、
意味なく横に立ってたりして、小さいながら人垣が出来た。落ち着いてよく考えたいんだけど、
なんだかざわざわしちゃって。
帰るときその荷物を見て姉妹がタクシー呼んであげる、一緒に持っていく。と言ってくれた。
けど、ううん、歩いていく、と言ったら一緒に行くとは言わなくなった。
人々が見守る中大荷物かついで日本娘はちょっとずつ進む。
じりじり太陽よ、そんなに攻めるな。午後の観光では、すでに抜け殻であった。
アンコールワット素敵だったはず。飛行機の中でよく思い出してみよう。写真をいっぱい(O君が)撮ったし。
そんなこんなで、バンコク到着。さて、この同日の夜、また買い付けに行ったのであるが・・・・。


3月 12日(日) それを泥棒はどうするか?

短い時間は有効に・・・もういいか。
長い1日だったし。バンコクに到着すると、運転手のユッタナーさんが待っていた。
全員を乗せたまま私は買い付け先へ急いだ。全員が私の仕事に興味無し。早くしろムードたっぷりである。
もう、オーダーは済んでいるし、会計して持ち出すだけだから30分で2軒行く事にする。
まず1軒目、ワイルドブレスの作り手であるワイルドな彼と挨拶しながら足を止めずに目的のお店へ。
すると、張り紙が・・・シャッターが閉まっている。
「To MyCostomer・・・これは私のことだろうか、多分そうなんだな。どうしよう。
困っていると店主の彼女が肩を叩いた。あれれ、あんたどうしたんだい店閉めて。と言うと、
なんと今日の朝バックごとお店に置いて置いたお金全部持って行かれちゃったんだって!
嫌な予感、そのバックの中には・・・やっぱり!私のオーダーした物が入っていたのだ。
彼女には申し訳ないけど、ショック!!どうする?っていうけど、手ぶらじゃあ帰れません。お店開けて!!
ダーンと音と共に開店。急いで選び直しだ!もりもり選ぶ私のヨコで彼女はもうへちゃ〜となっちゃってて、
後れ毛も悲しい、背中も寂しい状態だ。座ってて良いよ〜、ありがと〜なんて元気ない。
必死に急いで選んでも時間はどんどん過ぎていく。おやぢたちは車に戻っただろうか。やきもきしてるだろう。
でも私もいい加減な物を持って帰るわけに行かないの!結局全部で45分かかっちゃった。
約束の30分を15分過ぎている。でも、もう1軒・・・。荷物背負ってダッシュで走る。
そのお店は屋台で、そこに販売依頼をしているテーラーにFaxをしておいたのだ。なかなか見つからない。
諦めるか・・・と、その時見覚えのあるお尻が!!「きゃ〜私私、覚えてる?急いでるのバックできてる?」
向こうはぽかーんテーラーの娘が偶然来てて、Faxの原本見せると、あ〜あ〜と言っている。解ったのか?と
思ったらこれはないよ。と言う。ないよじゃなくてこっちはオーダーしたんだよ〜。
娘っこは考えて家においでよと言う。OKすぐ行こう。途中O氏とO君の待つ車の前を通ると、怒っている。
すでに30分の遅刻。しかもまだ仕事が終わっていない。申し訳ないけど、後から合流します!っと
言うより先に行っちゃった。いいやいいや日本語でいっぱい謝るのなんか訳ないや、土下座はタダだ。
その子の家に行くとミシンとベッドとお母さんと妹が居て、子猫とぐっとくる品物がいっぱい寝ていた。
改めてFaxの話をすると、なんと誰も知らないと言う。ここまで来て手ぶらかよ〜。ここでも急いで物色。
きゅ〜っと来るポーチを買い込んだ。それから改めバックのオーダー、お金はもう払っちゃうからね、日本に送ってね。
必ず作れと脅迫する意味も込めてば〜んと大枚はたいてやった。そのことで今後くよくよするんだけど。
冷凍庫に入っていたコーラをご馳走になり、今日の服に合うわよってスカートを1枚おまけして貰い、
電話をお借りして途中まで送ってもらった。
怒れる男達と合流するまで有名タイ料理店の解らないタクシードライバーを5人も変えた。
着いたら全員気持ちよく酔っぱらっちゃって、しばらく大人しくしてたら許してもらえたみたい。
明日の朝はもう帰国だ。あ〜疲れた。感じ入っていると、全員早々に席を立ち、
「お前汚いし、発送の準備とかあるだろうから帰れ、我々はちっくら・・・」と
私をユッタナーさんに預けて夜の街に消えていきやがった。
不潔!!一緒に連れて行け!!(私の方が汚く不潔であった)
意外にも早々とO氏はアパートに帰ってきた。(O君の動向は不明)色々御世話になりました。
お金いくらくらい置いていけばいい?って聞くと、将来100倍にして返せ、いらねえよという。
ほんと?嬉ちい。
でも、ずいぶんしつこく引っ張ったわね〜カンパ金話。来週は奥様と豪華バリ旅行だってさ。
金はあるところにはあるモンだ。何か買ってきてくれ。30Kg位・・・。


3月 13日(月)私の嫌いなこと重いこと走ること計算

 まあ、なんだかんだあったが、一応目的はだいたいこんなもんでまとまった。
ただ、かっこ悪かった事は香港の空港で迷子になり、乗り遅れギリギリ。アナウンスで呼ばれたことぐらい。
バンコクから飛び立つ飛行機に何か問題があったらしく大幅に離陸が遅れ、
乗り継ぎ時間が少なかったことから、通ぶってさっさと行動した為に、他の人達の動きを見ていなかった。
乗り換えゲートは変更されていたのだ。しかも、合ってると思っていた違うゲートを探している段階で10分前。
案内嬢に聞いたのがまだ救いだった。
「お客様大変、そのゲートは使われていないし、もう時間はありません。走ってください」ひえ〜。
昨夜遊びほうけていたO君も疲労の色は隠せず、やっと乗り込んだ飛行機の中ではぐったりしていた。
あんなに走ったのはこの前バンコクの空港で乗り遅れたとき以来だ。(本当に乗り遅れた)
私は飛行機に縁がないのか、けっこう自分のミスでなくても乗れなかったり、飛ばなかったりする。
飛行場では走っている思い出が多い。
その後、バックのオーダーをしたテーラーから連絡が全くなく、大枚はたいて不安を買うことになったが、
なんとお金取られたお店の彼女が連絡を取ってくれて、先日やっとメールが来た。
ふい〜。ありがとねえ。後はちゃんと送られてくるかだが・・・。私はアジアを信じたい・・・。

もうけっこう
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